コラム『メキシコシティのタクシー、Uberに対抗開始』か?
メキシコシティのタクシーはアプリ『L1bre』を使用して、サービスを開始する予定です。その目的は安全性、交通性、透明性、競争力、自由度を高めるためということですが、何度もアプリ使用サービスを試みては、実現に至っていない中でのこのプロジェクト、今回本当に実施されるのか、注目が集まっています。
メキシコシティ交通省(SEMOVI)は、無料アプリを利用してメキシコシティで登録されているタクシー138,000台の近代化を進めることを公表しています。
しかし、要件を満たすには時間がががるため、正式な開始時期は2019年以降となるかもしれません。
アプリ『L1bre』は、アメリカ-カナダのテック関連合同会社の傘下にあるメキシコ企業が運用しており、価格的にも入手しやすいということ。また2016年から延べ1,500台以上のタクシーに設置し、テストを繰り返してきたようです。筆者も確かにタブレットが右前座席の後ろに付いているタクシーに乗ったことがあります。
余談ではありますが、インターネットもタブレットと同様に無料提供してみたところ、タクシー運転手がYouTube等の動画を延々と見るという事態が発生したため、アプリのみ使用できるようなタブレットに切り替えた、ということも聞きました。
L1breメキシコの営業部長であるJuan Carlos Silva氏は、「各タクシー運転手は、これを最大限利用するために研修を受けることになる」と言っています。L1breが独自で行ったアンケートでは、88%のは使いやすさと機能、サービスに満足しているという結果が出たそうですが、真偽は定かではありません。
タクシー利用客がアプリ使用に対し支払わなければならない追加コストは、乗車時間や距離につき1.7ペソから最高12ペソということですが、おそらく現行のタクシー料金に上乗せされるものと考えられます。乗車距離が長ければ長いほど、L1breのサービス固定料金は安く上がるそうですが、はてさて実際に使用して、支払額の平均がわかるまでのお楽しみになりそうです。